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2009/01/28

ブロードバンドの移行 1

最近よくある仕事が、ブロードバンド接続のプロバイダや回線業者の変更に伴う移行作業です。
ブロードバンド接続が十分に普及してきたため、すでに他社を利用している方へ、低価格を武器に勧誘電話をかけて、移行を進める業者があるためです。
大手プロバイダや回線業者が直接行ってはいないと思うのですが、代理店のなかにはかなり強力な勧誘を行っているところがあるようです。
多くの場合、「2ヶ月は無料ですから、是非お試しください」などと勧めるようです。
たしかに「前より安くなって、更に高速になって、良かった、良かった!」と喜んでおられる方もおられます。
しかし、こんな方ばかりではありません。
「つい勧誘電話のうまい口車に乗せられて、こんなはずじゃなかった!」という方もおられるのです。

今回は、「こんなはずじゃなかった」のお話しです。
今回のお客様は、ADSLの新規設定です。
お伺いしてみると、マンションで既に「光」を使用中でした。
勧誘のあった「ADSL」に変更すると、月1,000円程度お安くなるようです。
インターネットは、たまに情報検索したりメールを使う程度なので、速度にはそんなにこだわらない。
だから、多少回線速度が落ちてもかまわないので、月額料金の安いADSLにすることにしたそうです。
しかし、まだお試し期間中なので、光接続もキャンセルされていません。
マンションタイプでは、条件次第で、光でも高速なADSLより遅いということもありますから、この選択は間違っていないと思います。
少々嫌な予感がしたのは、光のマンションタイプでVDSL方式ということです。

マンションなど集合住宅では、マンションまでは光ファイバーが引かれ共有スペースに終端装置など必要な機器を置きます。
そこから各戸へ引くには次のような方法があります。
1.各戸へ光ファイバーを引く。
2.各戸までLANケーブルを引く。
3.各戸まで既存の電話線を使う。
4.無線LANを使う。
新築のマンションなどで、建築時に光回線を引く場合は、1.の直接各戸まで光ファイバーを引く方法や2.のLANケーブルを引く方法もとられるのですが、既存のマンション等では工事が大変なため、3.の既に引かれている電話線を利用して、各戸へ分配されることが多いのです。
この既存の電話線を利用する方法が、VSDL方式です。
詳細な仕組みは省略しますが、VDSL方式では、共有スペースから各戸までの電話線を利用する部分はADSLと同じ方法を使うのです。

今回のお客様は、光をキャンセルされていませんから、同じ電話線を光の信号もADSLの信号も流れることになります。
その場合、お互いの信号が干渉して、接続が不安定になることがあります。
「VDSL,干渉」というようなキーワードでぐぐってみると色々出てくると思います。
VDSL方式のマンションでも、ADSLとは干渉しなかったというものもあります。
干渉で、速度が落ちたという例もあります。

実際私の経験でも、VDSL方式のマンションでは、はじめはADSLのリンクが不安定だったが、回線業者で帯域調整をしてもらって、うまくリンクしたケースもあります。
電話交換局からたいして距離もないのに、全く回線速度が出ないこともあります。
どう帯域調整をしても、リンクしなかった例もあります。
接続大成功、大満足という事もあります。(しかし、お隣が光を利用されていて、光の方に影響が出ていたかどうかなんてことは全く知りませんが)。

もともと、ADSLは交換局からの距離をはじめとして、様々な要素で回線独度が大きく変わったり、さらには全くリンスせず、使用不可能なこともある性格のものです。
とにかく、やってみなければどうなるかわからないのがADSLです。
光ファイバーも、様々な要素で回線速度は変わりますが、ADSLほど大きな差が出ることはなく、ほぼ間違いなく接続は成功します。

今回のお客様は、結局回線業者側でどう調整してもらってもリンクせず、ADSLの使用は諦められました。
もし、先に「光接続」をキャンセルされていれば、ADSLの接続に成功したかもしれませんが、それでも失敗したかもしれません。
やってみなければわからないのが、ADSLなのですから。

光ファイバーの場合は、繋がらないことはまずありません。
しかし、何度も言いますが、ADSLは「やってみなければわかりません」。
少しでも安くしたいとか、光でもあまり速度が出ないとかの事情でADSLをトライしてみようというお気持ちはよくわかります。
勧誘してくる業者はそのようなお客様の心理を読んで、いいことばかりを言ってきます。
決して、リスクや悪いことは言いません。
成功して、満足しておられる方もありますから、絶対止めろとはいいません。
しかし、失敗するかもしれないというリスクを十分考えたうえで、行っていただきたいと思います。
ADSL同士の間での移行の場合は、必ず旧回線業者の契約を解除しなければなりませんが、光からADSLの場合は基本的に光の契約を解除しなくても、ADSLを申し込むことが出来ます。
今回のお客様のように、ADSLの成功が確認出来るまで、光の契約を解除しないことをお勧めします。
特に、仕事で日々インターネットを使用する方などは、失敗すれば仕事にも差し支えますよ。

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