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2010/04/25

絵文字の使用について

最近メールやインターネット上の書き込みなどで、絵文字をよく見かけます。
携帯各社では、絵文字のサービスには力を入れており、携帯同士のメールには特に若い人を中心に頻繁に使われているようです。
パソコンサイトでも、mixi等のSNSサービスなどで絵文字が充実されており、多くの方が使用しています。
しかし、絵文字の使用は非常に危険な場合があります。

1つの例を示してみましょう。
次の画像は、実際にあるSNSのサイトで、あるユーザーがコミュニティで質問をしているところの一部を画面コピーしたものです(他人の書き込みをコピーしてこのようなところに晒すのは御法度なのですが、この画像では全く誰がいつ書いたものかもわからず、特定の個人情報などにも当たらず、どこにでもある書き込み内容なので、公開させていただくことにします)。

絵文字サンプル

この書き込み人は、この画像の前に質問内容を書いており、その最後にこの画像のように「教えて下さい + 絵文字」で終わっています。
この書き込みは、ちょっと見た目には何も問題ないように見えます。
しかし、本当は大いに問題がある書き込みなのです。

多分、書き込みをした人は、「教えて下さい よろしくお願いします」という様なつもりで画像を選択したのでしょう(つまり絵文字は「よろしくお願いいたします。」の意味)。
しかし、実際には「教えて下さい がく~、落胆」という内容になっているのです。
書き込みとした人の意図と全く異なった意味になっているのです。

なぜ意図と異なった意味になったかを簡単に説明しましょう。
今回例に挙げたケースでは、書き込みから公開までの手順は次のようになっています。
「書き込み画面」で、書き込み人は「画像一覧」から画像を選び書き込みを行います。
つぎに、「入力内容を確認する」ボタンをクリックして、「プレビュー画面」を表示し、書き込み内容を確認します。
そして、問題がなければ「書き込む」というボタンをクリックして、書き込みを完了し、公開されます。

「書き込み画面」の「画像一覧」では、画像が一覧表示されているだけで、画像の説明は一切ありません。
「プレビュー画面」と「公開画面」では、画像にマウスポインタを当てると、「画像の説明」がポップアップ表示されます。
今回の例では、「がく~、落胆」と表示されます。
このポップアップする画像の説明は、Web表示の元になる「XHTMLソースコード」の画像表示の部分に、「<img src="http://xxxxxx.yyy/img/emoji/zzz.gif" alt="がく~、落胆" width="16" height="16" border="0">」のように記されています("http"以下のアドレスは適当に変えています)。
このコードの「alt=」以下の文字が表示される仕組みです。
さらに、付け加えておくと、目の不自由な方は「音声読み上げブラウザ」というブラウザを使っておられ、書き込み文字は普通に読み上げられ、画像は「alt=」以下の文字を読み上げられます(今回の例では「がく~、落胆」と読み上げられます)。
また、画像を表示しないようにして、テキストのみでこのサイトを見ている人もいます。

以上のような手順と仕組みになっているのですが、ここで問題点を考えてみましょう。
書き込む人は、画像一覧のなかから、「画像を見るだけ」で(画像の説明なしで)画像を選択します。
画像を選択する時、顔の表情画面だけでは、見た人の受け取り方は人それぞれです。
多分、書き込み人は選択した画像を見て、「がく~、落胆」とは受け取らなかったのでしょう。
ここで、画像作成者の意図と異なった受け取り方をして、画像を選択したわけです。
第三者(画像の使用者)は、作者と違った見方をするかも知れないのです。
そして、「プレビュー画面」や「書き込み公開画面」では、「画像作者」の意図にしたがった画像の説明がポップアップするのですが、マウスポインタを画像に持って行かなければポップアップしません。
しかも、上に書いたXHTMLのソースコードでは、ブラウザが「Internet Explorer」ならポップアップしますが、ポップアップしないブラウザもあります(私のテストでは「Firefox」ではポップアップしません。)。
また、誰もがマウスポインタを使って、ポップアップさせその内容を読むとは限りません。
多分、そんなことをしない人の方が多いでしょう。

つまり、画像制作者と画像の使用者による画像の意味の受け取り方が異なることもあれば、画像使用者と第三者の読者との間で意味の受け取り方が異なることもあるわけです。
しかも、画像使用者・読者のそれぞれが、本来の正しい意味(画像制作者の意図した意味)のとおりに理解している場合もあれば、間違って理解している場合もあるのです。
さらに、画像を表示しないブラウザや表示しないように設定しているブラウザの使用者は、画像の存在など知らないこともあるのです(「alt」の文字を表示する場合もありますが)。

今回示した例では、書き込みをした方の意図とは全く異なった文章になっていたわけです。
読者に対し、非常に失礼な文章になっていたわけであり、私ならたとえ答えがわかっていても、回答を書き込む気にはなりません。
絵文字というのは、画像を見ただけでは、見る人によって様々に理解できるものですから、使用者と読者によって異なった受け取り方をしてもしようがないものです。
このような性格を持つ「絵文字」は、初めての人や、不特定多数の人、目上の人などに対する文章では使うべきではないと思うのです。
使うとすれば、本当に気心の知れた友人同士のみに限定すべきだと思います。

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